自転車を購入したときに「防犯登録をお願いします」と言われた経験はありませんか?
登録手続きを済ませたはずなのに、いざ自転車を譲る・売る・処分する段階で「防犯登録番号がわからない」と困ってしまう人が少なくありません。
この記事では、自転車の防犯登録番号に関する基本情報と、確認方法、書き方、調べ方などを丁寧に解説します。
以下のような疑問を持つ方に最適です:
- 自転車の防犯登録番号ってどれ?
- 防犯登録番号は何桁?アルファベットは含まれる?
- 登録番号が書かれたシールが見当たらない…
- 登録カードをなくした!どうすれば?
- 自転車を譲るとき、登録番号はどう書けばいい?
自転車の防犯登録番号とは?
防犯登録とは
自転車の防犯登録とは、盗難や遺失の際に警察が持ち主を特定できるように、自転車本体と所有者情報を紐付ける制度です。
日本では法律で登録が義務化されており、新車・中古車に関わらず登録が必要です。
防犯登録番号の役割
防犯登録番号は、自治体ごとに発行される固有の識別番号です。
登録シールやカードに記載されており、都道府県ごとに桁数や表記ルールが若干異なります。
防犯登録番号はどこにある?
防犯登録シールから確認
最も簡単な確認方法は、自転車に貼られている防犯登録シールを探すことです。
通常、以下の場所に貼られています:
- サドルの下あたり
- フレーム中央や側面
- ペダル付近
シールには、「○○県防犯登録」「登録番号:A123456」などと記載されています。
登録カード・保証書で確認
購入時にもらった「防犯登録カード」や「品質保証書」にも、防犯登録番号が記載されています。
自転車購入店舗や警察署に確認
書類やシールが見当たらない場合は、登録を行った自転車店、または自治体の防犯登録協会に問い合わせましょう。
本人確認書類と自転車本体が必要です。
防犯登録番号は何桁?アルファベットはある?
都道府県 | 桁数の例 | アルファベットの有無 |
---|---|---|
東京都 | 7桁程度 | 「う」などが含まれる場合あり |
大阪府 | 6桁 | 数字のみ |
神奈川県 | 8桁 | 頭に地域コードがつくことあり |
※あくまで一例。地域によってルールは異なります。
例:番号の表記
- 「う123456」
- 「T2345678」
- 「123456」
このように、頭文字に県コードや記号がつく場合や、アルファベットが含まれるパターンもあります。
「う」は書く?防犯登録番号の正しい書き方
書くときのポイント
- 基本的にはすべて記載します(「う」も含む)
- 登録カードやシールの通りに正確に書き写す
- 不安な場合は、学校や施設に確認する
よくある質問
Q. 番号にアルファベットが含まれていても問題ない? → 問題ありません。そのまま正確に書きましょう。
防犯登録番号がわからないときの調べ方

1. シールを探す
まずは自転車本体の防犯登録シールを確認します。
2. カードや書類を確認
登録時にもらったカード・保証書を探します。
3. 登録店舗に問い合わせる
購入した店舗がわかれば、店舗に相談すれば控えを確認してくれる場合があります。
4. 都道府県の防犯登録協会に問い合わせ
登録店舗が不明な場合、都道府県の防犯登録協会に連絡して照会が可能です。
問い合わせに必要なもの
- 自転車本体
- 身分証明書
- 必要に応じて譲渡証明書など
自転車の防犯登録番号と車体番号の違い
項目 | 防犯登録番号 | 車体番号 |
---|---|---|
発行元 | 自治体・警察 | 自転車メーカー |
表示形式 | シール・カード | フレームへの刻印 |
内容 | 所有者情報と紐付け | 自転車個体の識別番号 |
車体番号が必要な理由
防犯登録の際には車体番号の記載が必要です。盗難やトラブル時の追跡に使われます。
防犯登録番号と県コードの関係
自治体によっては、頭文字として県コードや記号が付与されることがあります。
例:
- 「う」=東京都
- 「T」=栃木県?(※例)
県ごとのルールを調べる場合は、都道府県の防犯登録協会の公式サイトを見るのが確実です。
譲渡や売却時の防犯登録番号の扱い
防犯登録の抹消が必要
自転車を他人に譲渡する場合は、防犯登録の抹消手続きを行う必要があります。
抹消に必要なもの
- 登録カード
- 身分証明書
- 自転車本体
譲渡証明書の書き方
- 「○○(名前)に○年○月○日付で譲渡したことを証明します」
- 自転車の車体番号、防犯登録番号、車種、カラーなども記入
- 譲る側の署名・住所・連絡先・印鑑を記載
防犯登録の有効期限と更新
都道府県によって防犯登録の有効期限が異なります。
一般的には8〜10年ですが、地域によっては5年という場合も。
再登録に必要なもの
- 自転車本体
- 身分証明書
- 保証書または販売証明書
防犯登録を怠るとどうなる?
- 盗難時に見つかりにくくなる
- 職質時に疑われる可能性がある
- 譲渡や売却がスムーズにできない
法律で義務化されているため、未登録はトラブルの元になります。
防犯登録ができない場合の対処法

まれに車体番号が見つからない、刻印が削られている、保証書がないといったケースもあります。
そうした場合でも登録を断念する必要はありません。
車体番号がない理由
- カーボンフレームで刻印できない構造
- 海外メーカーによる非表示仕様
- フレームの一部が削られている(盗難車の可能性あり)
登録するための方法
- 保証書・販売証明書・譲渡証明書などを用意
- 防犯登録店や警察署に持ち込んで相談
- 書類が整っていれば、番号がなくても登録できるケースも
※盗難車の可能性がある場合は、無理に登録せず警察に相談するのが賢明です。
まとめ
- 防犯登録番号はシール・カード・書類から確認できる
- 番号は6桁〜8桁で、アルファベットや記号が含まれる場合も
- 「う」などの記号は記入時にも省略せずそのまま書く
- 登録番号が不明な場合は、販売店や自治体に問い合わせを
- 譲渡や売却時は抹消と譲渡証明書の用意を
- 有効期限があるため、定期的な確認と再登録を忘れずに
- 防犯登録ができない場合も焦らず、必要書類を整えて相談を
自転車の防犯登録番号は、自分の所有を証明する「鍵」のようなもの。
万が一のトラブルや盗難に備えて、正確に把握しておきましょう。